2008年4月 7日 (月曜日)

道楽オヤジ

A 大阪の自宅に戻って1週間が経ちました。

JICAでの帰国事務手続きは終わっていますが、道場の先生方をはじめ、エジプト滞在中にお世話になり、応援してくださった方々への帰国報告が続いています。
そんな中での、ある先生との会話・・・。

「で、小野さん、これからどうするの?またどこかで指導するとか?」
『いえ、実は2年間のエジプト滞在で《合気道に関して自分がやりたいこと、やれること》をやり尽くした気がするのです。自分の【器】の範囲では目一杯やったかな、と。だから、しばらく合気道から離れようかと思っているのですが。』
「ふ~ん、燃え尽きた?【明日のジョー】みたいに?でもね小野さん、断言するけど《あなたには稽古が止められない》ですよ。また、止める必要もない。」
『はぁ・・・。』
「合気道の、《道を極める(究める)》のは翁先生みたいな名人、達人。我々は力まずに、《道を楽しんで》行けばいいんじゃないですか?
《極道者》じゃなくて、《道楽者》になればいいんですよ。」

【道楽オヤジ】・・・「かに道楽」に対抗して「合気道楽」、とか?
構えずにやりなさい、ということでしょうね。・・・今まで以上に「力を抜いて」「楽しく」やったらグジャグジャになってしまいますが。

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2008年3月23日 (日曜日)

サプライズ 1

数ヶ所の巡回指導地で順次「最後の授業」をしています。
昨日、アレキサンドリアへの最後の訪問を終えてきました。

私にとってアレキサンドリアは、この2年間で一番思い入れの深い場所となりました。自分の合気道を一番受け入れてくれたし、これからもよりよい方向に発展させながら継承してくれると思います。

その日は休日。
ガワッドさんと二人の、午前の稽古を終わって、「センセイ、街まで出て【お茶】しよう。ところで、【サプライズ】は好きかい?」
『なんのこっちゃ分らんけど、面白いことは好きやで。』

「カルフール」のあるショッピング・モール内のコーヒーショップでくつろいでいると・・・。

「センセ~イ!」と、9人ほどの一団が走り寄ってきた。よく見るとカイロのクラブのメンバーたち。
『なんじゃ、あんたら?何でここにいてるんや?』
「驚かせようと思って昨夜1時にカイロを出てきたんだ。朝の4時に着いた。みんなで昼飯を食ってその後、稽古しようぜ。」

まあなんと物好きな・・・。それにしてもありがたいことですな。A

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2008年3月17日 (月曜日)

ファイヨーム2

ファイヨームの町へ行った本来の目的は、そこで「ストリート・チルドレン」の世話をしているJOCV隊員のリクエストに応えて合気道の紹介をするためでした。

当日はタハ、マルグシ、ワリード君らの協力を得ました。帰国前、最後の演武の出前。・・・演武というよりも、やんちゃな子供たちと遊んできた、という感じですが。P1030996 P1040017 P1040010

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2008年3月14日 (金曜日)

接待絶命

セミナーは無事?終了しました。
「センセイ、ありがとう。みんな喜んでいたヨ。で、晩御飯は何を食べたい?」

待ってました!晩御飯…いやいや、参加してくれた皆さんが喜んでくれたなら「それだけで」充分ですよ。(…建て前上は。)

「センセイ、ビーフとチキンとどっちが好い?」
どっちでも好いですよ。』

A で、待つこと暫し、両方出てきた。意思の疎通が出来てなかった?

写真の、テーブルの真ん中付近にある【オードブル】のアエーシ(パン)とサラダだけでも小食の人ならかなり満足する量です。手前左は「ファッタ」といって焼肉乗せご飯。○野屋の牛丼大盛りぐらいの量です。B右はチキンのグリル=半羽分。付け合わせが大盛りライス。
《冬眠前のクマみたい。》…と思いながら残すのも気が悪いし、結局、米はテイクアウトにして翌日の朝ごはんになりました。 食後にバナナとミルクの「みっくちゅ・じゅーちゅ(®サンガリア)」(カロリー高い!)。

帰国も間近になって毎日のように食事に誘われますがいつもこんな具合でいつも胃袋はパンパンの状態。【玄米、粗食、小食】主義のうちの師匠に知れたら間違いなく【破門】ですね。
現地人に溶け込むには「同じ言葉をしゃべって同じものを食う」のがコツですが、私の場合、言葉はともかく胃袋だけは充分に対応しているようです。

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さよならコンサート

「オノセンセイの合気道セミナー」の日が来てしまいました。
「俺たちはセンセイの合気道が好きだからクラブ外の奴らにも紹介したいんだ。」という「アツイ」言葉と「晩飯をおごるから」という誘惑につられて、つい引き受けてしまったのが2週間前。

『じゃまくっさいのぉ~。やっぱり、断わったらよかった。』…おっと、つい本音が出た。仕事仕事。本来の任務を忘れてはいけません。
【何の為にキミはエジプトにいるのか!(ブログばっかりやってる場合じゃないやろ!)】と嫁からもたびたび叱られているではないか。

で、当日。集まったのは40名弱。合気道クラブから半数と、外部からはカラテ、テコンドー、忍術同好会(!)など。

合気道初体験者たちに合わせて、まず「手ほどき」ということで、つかませた手の外しかたやらなんやらから始めて・・・。みんな興味津々で聞いています。実際にやらせてみるとキャッキャ言いながら楽しくやっていましたから、まぁ、引き受けて結果オーライということでしょうね。
ただ、私のキャラクター的に「マジメな顔」が2~3分しか保たず「オチャラけ合気道」に脱線しそうになるのを止めるのに苦労しました。

【写真】右端は講習会の修了証。指導者の欄にサインしているうちに自分にも欲しくなったので、自分用に書いてしまった。隣は空手(松涛館)のアリ先生。

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2008年3月13日 (木曜日)

大舞台

今年は【日本・エジプト科学技術交流年】だそうで、先日オープニングセレモニーがありました。同時にその一環として日本大使館主催で【日本・エジプト児童友好の日】というイベントが開催されました。
A_2 JICAボランティアにも参加依頼があり、JOCV隊員達による人形劇や子供たちとのワークショップなどの形で参加しました。
日本文化紹介ということで私も生徒達の協力を得て合気道の演武をしました。(新聞記事の赤枠部分)

会場は土産物屋街で有名なイスラミック・カイロ、ハン・ハリーリの近くの「アズハル公園」。カイロ市内のモスク群を一望にしながらの演武。
キャ~、エキゾチック!

実はその数日前に別の小さなイベントに来られていた在エジプト日本大使に「小野さん、アズハルの件、よろしくお願いしますね。」と、直々に声をかけられておりました。この方、政府高官との会談やらで目の回るような日程の中、こうして現場にもプライベートで足を運ばれる。実に気さくでフットワークの軽い方です。偉ぶったところが全く無い。
大使に言われたから頑張る、というわけじゃないですがやはり気持ちの入り方が違ってきます。

・・・とはいうものの「オチャラけ合気道」の性格は如何ともし難いわけで、「マジメな顔」が2分と続かぬ。ウルトラマンより短いですな。ま、みんなが楽しんでくれればよろし。
当日は、日本の企業の協賛で浜松から「大凧揚げ」のグループの参加もありました。キャンペーン・ガールのオネェさんとのツーショットもあったりで【自分が一番楽しんだ一日】だったかも。1 3 4 2

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2008年3月12日 (水曜日)

マルチ・リンガル

ある日・・・。
『ワリード君よ。借りてたデジカメのSDカードは明日の稽古の後に返すわ。』
「センセイ、今、ニホンゴでしゃべっていたよ。」
『・・・おっと、ウッカリしてたわ。でもあんた、俺が何を言いたいか分ったんやろ?』
「【SD card】【ashita】【keiko】....You will give it back after practice tomorrow, right?」
『わかったらそれでエェがな。』
「Again, Sensei. It's Japanese!」

こうして、2年の間「言葉に不自由することなく」(?)過ごしてきました。
外国語の「会話能力」と「コミュニケーション能力」は「似て非なるもの」だと私は思っていますが、やはりしゃべれるに越したことは無い。

うちの生徒はアラビア語+英語もしくはフランス語の「バイリンガル」が多くいます。道場長のヒシャムさんにいたってはそれに加えて日本語、トルコ語、手話がアメリカ式とエジプト式、のマルチ・リンガル。ここまでくると【才能】ですな。

一方、タハ君はほとんど英語を解しません。それでも、彼の十数語のボキャブラリーの英語と私の十数語のボキャブラリーのアラビア語で結構、意思の疎通が出来ていて一番仲が良いというのは・・・愛があるから?もとい、お互いを理解しようと「合気」しているから、ということです。たぶん。

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2008年2月25日 (月曜日)

合気道セミナー開催?

夜10時過ぎ、ケイタイが鳴る。

『もしもし?』
「センセイかい?話があるんだけど今から行ってもいいか?」
『今からってあんた、もう10時をまわって・・・。』
「じゃ、11時頃に行くから・・・ガチャ。」
エジプト人は夜遅くまで起きています。しかし、ニホンジンは眠りたかった。

「センセイ、どこかで飯を食おう。コシャリは食べたことあるか?」
『晩飯はさっき済ませた。コシャリは何回も食ってる・・・。』
「よし、決まりだな。」
と、近所のコシャリ屋に連れ込まれてしまいました。
意思の疎通に若干の問題がありますな。しかもその日は久しぶりに外食して、焼肉屋で腹一杯になったところだった。

「センセイが帰る前に【合気道のセミナー】をやって欲しいんだ。カラテやテコンドーのやつらにも声をかけて俺たちがやってる合気道の紹介をしたいんだ。」
『セミナーは嫌い。君らは充分、力があるから自分達でやりなさい。』
「時間は再来週の金曜日の午後なんだ。」
『その時間はアレキから戻ったばかりで午後はそのまま別に稽古があるからダメ。』
「じゃ、アレキのやつらも呼んだらいいよ。いいだろ?頼むよ、センセイ。な、な、な?頼むよ。デザートはどうだい?」
『だから、腹一杯やっちゅうとるじゃろが!』

・・・しぶしぶ引き受けることにしました。断わるとどれだけ食わされるか、いつ寝られるか分らぬ。拷問に近い。
結局、開放されたときには深夜1時半を過ぎていました。
セミナーなんかより、通常の稽古にもっと身を入れてくれりゃいいんですが、気が進みませんね。どうなることやら・・・。Cimg3312 Cimg3317 Cimg3318
【左から】 「腹一杯」と言いながら結構楽しそうなセンセイ。 デザートまでたいらげるセンセイ。 場所をかえて、シャーイ(紅茶)を飲みながら睡魔と闘うセンセイ。 

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2008年2月17日 (日曜日)

Art of Killing

E007601「永遠なる武道」という、日本では1979年に公開されたドキュメンタリーがあります。武道、格闘技マニアには半ば伝説的な映画です(だと私は思っているのですが)。
日本の武道を紹介するにはもってこいの映画なので、こちらの人たちにも観てもらえるようにビデオを置いていくことにしました。・・・が、いかんせん手元にあるのは日本語のナレーション。

【英語版】のものは無いかと、You Tube あたりを探しましたが、細かいカットはいくつかあっても「全編」の入手は難しそうです。
『自分で字幕を貼り付けたらええやんか。』と、思いついたはいいけれど方法が分らない。あっちこっちの webサイトを探した結果、なんとか目途がついたのでナレーションの翻訳作業にかかったのが数週間前です。

『(字幕の貼り付け自体は)出来そうやわ。』と妻に言うと
「へ~。アラビア語で?」
あんた、無茶言うたらアカンで。そんなことしたら百年かけてもでけへんがな。英語で精一杯です。もしくは大阪弁。

ビデオを再生してナレーションを拾って、四苦八苦しつつ・・・出来たのが6ページ分の原稿。しかし、もとの日本語からして難しい。「葉隠れに曰く、武士道とは死ぬことと見つけたり・・・云々。」それを私が訳したのでよけいにややこしい。

武道の素人には分りづらいだろうということで、アレキサンドリアのガワッドさんに英文原稿の添削を頼みました。(合気道2段、テコンドー3段、柔術その他…という武道マニア)。彼、カナダで、学生時代にこれを観たことがあるらしい。
「その映画、なんとな~く記憶にあるよ」
戻ってきた原稿が訂正だらけの真っ赤っか。内容以前に文法の間違いが多い。いや、お恥ずかしい。

「センセイ、昔、映画館で観たときも思ったんだけど、どうも難しい言い回しが並んでて詩を読んでるみたいだな。」
『元の形を直訳するとこうなる。・・・お、このページは赤ペンが入ってないけど、上手く訳せてますかね?』
「いや、そこから先はセンセイが何を書きたいのかさっぱり分らなかったんだ。」
『あぁ、さよか。』

実はこの映画、ラストにかなり刺激の強いカット(あたかも生身の人間を切っているようにダミーの首を切り飛ばすシーン)があります。
「センセイ、一般の人も観られるようにするのなら、ここはカットした方がいい。私が昔見た時にはこのシーンは無かったはずだ。オリジナルをそのまま見せればいいというものじゃない。politically correct な形にしなくちゃ。」

色々と勉強になった「字幕大作戦」でした。

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2008年2月16日 (土曜日)

ヨガのセミナー

「もしもし、センセイ?明日、ヨガのセミナーがあるんだけど来ないか?」
『いや、明日は夕方の稽古やから行かれへん。ヨガにも興味ない。』
「稽古に間に合えばいいんだろ?・・・じゃ、迎えに行くから」
『せやから行けへんってば!・・・ありゃ?切りよった。』

強引なやり取りの結果、見学するハメになりました。

みんな、武道に関して色々と興味を持っていてヨガの「呼吸法」の研究もその一環らしい。主催したグループのリーダー格は「初見先生」の忍術の研究家。現在、忍術の3級だか4級だかを持ってるとか。

興味を持って色々と熱心に研究するのは結構ですけどね。やれ「センセイ、コキューホーの秘訣は何だ?」とか、「センセイみたいな『合気道の筋肉』をつけるにはどんなトレーニングをしたらいいんだ?」とか。
そのたびに、『基本の、剣の素振りをやれ。』というのですがみんな悲しそうな顔をする。
「何か、もっと秘密があるんだろ?」

『そんなもん、あるかい!基本をやれ基本を!あっちこっち「つまみ食い」ばっかりしてても腹がふくれるだけで身につけへんで。』・・・と、言ってやりたいのですが、私が言えるのは『Suburi bas. ( Just do Suburi)』

セミナーは・・・申し訳ないですけど、私には「時間をかけた柔軟体操」にしか見えませんでした。参加者の体の固いのに先生も閉口してたみたいですが。1_32_3

【写真】 セミナーの様子。女性も参加しています。黒ずくめの人は衝立の向こうでやってます。

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