2007年11月10日 (土曜日)

京の茶漬け、カイロのシャーイ

水上バスに乗った日、船を待っている間に改札のおじさんがシャーイ(紅茶)を勧めてくれました。Cimg1584

一緒にいたアスカラニ君に『飲まへんのか?』と訊いたところ、「センセイ、モスレムは飲食するときにはそばにいる人にも”とりあえず”勧めるのが礼儀であり、美徳とされているんだ。今のは明らかに社交辞令だったから断わったんだ。」

私も時々勧められることがありますがほとんど断わったことがない。「あつかましい東洋人やのぉ。」なんて思われていたのかしらん?

「でも、中には本当に親切心から勧めることもあるんだ。そんなときには断わると失礼になる。」
結構難しいものですな。


上方落語 【京の茶漬け】 より…
訪問客=大阪人:「・・・ほな、そろそろ失礼しますわ。」
訪問先の奥さん=京都人:『まぁ、そうおっしゃらんと。何もおまへんけど、ちょっとお茶漬けなと食べてお行きやす・・・。』

そうか、イスラム教は京都が発祥だったのか!・・・って、そんなこと、おまっかいな!   

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年1月28日 (日曜日)

カード・ゲーム

アラビア語では、「I、E」および「U、O」の区別が曖昧です。
「オノ センセイ」と呼ばれていますが、メールのやり取りでは「ONO Sensei」と「UNO Sensei
」が登場します。両方とも私のこと。

Cimg6467

「UNO」という、日本でもおなじみのカード・ゲームがありますが、エジプトでは「ONO」という名前(表記)になるようです。ルールは同じ。

先日、5人の友人が我が家に遊びに来てくれました。ティータイムが終わって後片付け。「狭い台所で全員で皿洗いをするのは、かえって邪魔になる。」ので、『公平』に、 ONOゲームで1人選ぶことになりました。『公平』にするために私も混じることになりました・・・。そして見事に当選してしまいました。

【おのれに勝つ!】・・・道は未だ遠し。【ONOに負けた!】日でした。


| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年1月25日 (木曜日)

鍵は望まれた

「閉め出された」経験から、とりあえず部屋の合鍵を作っておくことにしました。合計4つ。近所に住んでおられる日本人の知り合い「哲」さんが店をご存知だということなので、一緒に付いていってもらいました。(このあたり、情けないですな。)

4個の鍵のタイプは2種類。ギザギザの型で錠に合わせるものと、表面の凹み(ディンプル?)で合わせるタイプ。1個あたりの料金は前者が50円、後者が400円相当でした。

「合わなかったら持って来てくれ。」の言葉に若干の不安を感じながら、帰宅後試してみました。4個の内、1個がNG。鍵穴には入るけど回らない。
『溝の位置もディンプルの位置も合ってるけどなぁ。』
とりあえず、店に戻りました。

『da mish quaies (this is no good)』 (私はどんな場面でも必要最低限しか喋らない=話せない)
店の兄ちゃんはヤスリで表面を5、6回コスって 「OK。」・・・おいおい、お前さん、オリジナルの方と比べて確認しとらんがな!
『これで、本当に開くのか?』
「インシャ・アッラー。( =神がお望みならば)」

無責任に聞こえるが怒ってはいけない。インシャ・アッラー は未来のことを話す場合の決まり文句。とはいうものの・・・。
帰宅して再度試してみると・・・「神は望んでおられなかった。」
もう一度店へ。

帰宅して「再チャレンジ」。今度は丁寧に作業してくれたので大丈夫・・・ではなかった。さすがにもう一度店に行くのはしんどい。自分で何とか出来ぬか?
よ~く見るとコピーの方が若干長い。ヤスリを取り出して削って調整する。
さて・・・、開いた!

こういう時、モスレムは「ハムド・リッラー (thanks God)」と言います。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年12月18日 (月曜日)

エジプト人気質-3

10年以上も愛用している腕時計の文字盤にはめ込んである部品が取れてしまいました。
1時、2時の時刻を示す小さな部品で、文字盤にはめ込む形になっているものが衝撃で外れたようです。針に引っ掛かって時計が止まっておる。

「困ったときにはアスカラニ君」に相談します。早速、2人でSEIKOのサービスセンター@カイロを訪れました。東芝など、他社も含めた日本のメーカーの代理店の入ったビルで、「あっちだ」、「隣りだ」、「この上だ」などと案内されて、3つほど修理机の並んだ小さな部屋に通されました。『時計の病院』

「・・・OK。2minutes」と言われて、待つこと5分あまり。
「出来たよ」
『How much ?

「no problem」
『?』

アスカラニ君によると
「ここは SEIKO のサービスセンターだから作業の報酬は当然いただく。でもこの日本人のリクエストは簡単すぎて作業の内には入らない。だから料金はいらない。」のだそうです。あらビックリ。日本だったら分解掃除じゃなんじゃと数1000円請求されたこともあったのに・・・。

「センセイ、それがエジプシャンの考え方(philosophy)なんだよ。手裏剣の的を作ってくれた大工さんと同じさ。」
『へ~。』 厚意はありがたくお受けしましょう。 『で、外人には相場の2倍も吹っかけてくるタクシーの運転手もそれと同じ philosophy を持っているのか?』
「彼らは独自の価値観を持ってるんだ。あれがエジプト人の典型じゃない。」のだとか。「いつか俺が大統領になったら悪質なドライバーは排除するよ。」

・・・、「その日」が待ち遠しいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月31日 (火曜日)

薩摩の守・・・

メトロ(地下鉄)の一回の乗車料金は1ポンドです。各駅とも売り場の窓口は5~6ヶ所ありますが、係員のいるのは2~3ヶ所。
切符を買う人は並びません。早い者勝ち。
お釣りがいらないように前もって小額の紙幣を用意します。10ポンド、20ポンド札でお釣りの欲しい人は「9ポンド、19ポンド分が貯まるまで」待たされます。


Cimg4396一方、改札は自動改札です。改札機は乗降の両方向にあわせて10数台並んでいます。
横から突き出た3本のバーが回転する仕組みです。

時々、切符を買わずに「タダ乗り」する人がいます。自分の前の人にピッタリくっついて通り過ぎる親子や、バーをヒョイと飛び越える少年。

無賃乗車のことを日本じゃ『薩摩の守』 = (平忠度  たいらのただのり)なんて言いますが、道徳心の高いこの国の人たちの、この辺のバランス感覚ってどうなってるのでしょうね?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月21日 (土曜日)

顔に出ていた?

ある、後輩のセリフ:「先輩は人の好き嫌いが分りやすいですね。」
先日、協力隊時代からの友人Y氏に言われました:「小野さんなら、海外駐在の調整員をできますよ。・・・でも、機嫌の悪いときは顔に出るからなぁ。」
家内によく言われます:「お腹空いたの?不機嫌そうやし、口数少ないし。」

『肚が練れていない』のか『○○がデカイから分りやすい』のか・・・。

今はラマダン(日中は断食する)の期間中。日没が近づくと道にはイフタール(ブレックファストを通行人に振舞う習慣がある)のテーブルが並びます。
先日、そんなテーブルのそばを通りかかりました。『あぁ腹が
減った。早く、帰って夕飯の支度をしよう・・・』などと考えながら歩いていると、手招きされました。

「 join us 」

『え、俺も食っていいのか?』
「遠慮するな」

ピラフ、チキンカツ、インゲンのスープ。
『俺、馴染みすぎかな・・・。』と思いつつも食費が浮いてしまいました。
やっぱり、「ビッグフェイス」のお陰かしら?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年10月11日 (水曜日)

イフタール!

イスラムの世界は10月22日頃までラマダン中です。
ラマダン中は親戚・友人を「イフタール(=ブレイクファスト)」に招いて『豪華な食事』をします。
合気道クラブの一つ「ポリス・ユニオン・クラブ」のイフタールに行ってきました。

『ラマダン』の本来の目的は、日中の飲食を控えて「持たざる者」に思いをいたし、気持ちを穏やかに、普段よりもさらに『コーラン』に親しむこと。しかし・・・。
「断食=fasting、は単に食べ物だけじゃないんだ。あらゆる欲、感情を抑えてイスラムの教えを見つめ直すんだ。」
「それなのに、この国じゃ『断食』だけが強調されて、その反動で暴食する。」
「同じイスラムでも国によって『ラマダン』の風景は違う。エジプト、モロッコ、インドネシア・・。」
「エジプトの食糧消費はラマダン中が最も高くなるんだ。おかしなことだ。」
・・・・という声もあります。 が、今回はそういう議論はさておいて。

会場はいつも稽古している体育館前の芝生広場。参加者は約30人。料理を道場長のムハマド氏宅から運び込んでテーブルの上に並べます。
お祈りの後、スープから。「センセイ、これはヒツジと豆のスープだ。【男性のパワー】をアップするぜ。」
『そりゃ、いいな。来月、嫁さんが来たら飲まなくちゃ。今日は必要ないけど。』
「そうだな。」
『今は鉛筆を削っても手紙を書く相手がいねぇんだ。(角川文庫:ポケットジョークより)』・・・大人の会話の後、メインは肉料理、パスタ、サラダ、シチュー、ナントカライス・・・。フルーツのデザート。ジュース類・・・。

腹一杯、二杯・・・。毎年、一ヶ月もこんな生活をしていると、ポッコリとした「エジプシァン体型」になるのも無理はない。

写真左から
1.お祈りは欠かさない。
2.まず、ナツメヤシの実をたべる。
3.料理の数々・・・。
4.一人前、の一皿目。
5.コカ・コーラ「ラマダン・ボトル」:ラベル上部に「ラマダン・カリーム(ラマダン中の挨拶の言葉)」と印刷してある。

  C_3   B_5D_4E_2A_7


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 9日 (月曜日)

ラマダンの食事

恥ずかしながら、「fast」に「断食」の意味があることを知りませんでした。「breakfast = ブレイクファスト」は断食明けの最初の食事の意味。イスラム教徒にとっては重要な位置づけだそうです。親戚や友人を招いたりするとか。

裕福な人や商店などは道端にテーブルを出して通りすがりの人や貧しい人に食事を振舞ったりします。生きているうちに善行を積むことが奨励されているのでそういう光景は街のあちこちで見られます。その「イフタール」を体験して来ました。

写真左から
1.こんな感じで街のあちこちにテーブルが出ます。ここは80席ぐらいでした。誰でもウェルカム。
2.メニューはまず、ナツメヤシの実入りのシロップを飲む。メインは豆と羊肉のトマトソース煮。モロヘイヤのスープ。
3.ラマダン期間中の飾りつけ。各家庭や商店の玄関先には大小のA_5B_4C_2ランプ(ファ
ヌース)が飾られます。日本のお盆の灯籠みたい。  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 8日 (日曜日)

ラマダン始まる

ラマダーン、と表記することもありますが、イスラムの最も重要な宗教行事の一つです。イスラム暦の9月の一ヶ月間、日の出から日没まで断食します。厳密には唾も飲み込んではいけないとか。性行為も禁止。

詳しいことは事典でも参照されたら良いですが「一切の欲望を抑えて、持たざる者の気持ちを理解する」という意味合いがあるそうです。今年は9月24日から始まりました。

宗教的な意味合いはとりあえずおいといて、現象として自分に関わってくることは、活動の時間帯が大きくずれること。
日没と共に「ブレイクファスト」を食べて(大体5時半~6時前)、一服して、お祈りをしてから稽古です。
通常7時からのところも9時半~11時まで。遅いところは10時半~深夜0時まで。

「ブレイクファスト」を「イフタール」と呼ぶそうですが、その時間に合わせてオフィスアワーも切り上げられる。大学の講義も90分→60分に。講義の合い間の休憩は15分→10分になったりするそうです。夕刻の道路を走る車はみんな殺気立っているように見えます。腹が減ってイライラしてるみたい。そして食事の時間帯には車両は見事に姿を消します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月15日 (金曜日)

エジプト人気質 2

『エジプト人の悪口』を言うつもりは無いのですが、彼らの「悪しき特徴」を思いつくままに。・・・やっぱり悪口かな?

整列しない : 地下鉄の切符売り場。食堂のレジなど。目立ったモン勝ち。
交通マナーが悪い : 人も車も「ぶつからなければOK」「怪我が無ければOK」
特にバスの乗降時のマナーが悪い : まだ降りてるっちゅうねん!待っとれ!
「俺は物知り」 : よく聞く「I know it. 」 聞いたこと無い「 I don't know.」

これらは日頃、街を歩いていて思うことですが、先日、子供の稽古中に同じことを感じました。
 
「センセイ、これでいいか?」、と言われて見てやっているところに別の子が割り込んで来て、「センセイ、これでいいか?」。   
誰かが受身、素振りをしていても平気で横切る。100畳の道場で、20人足らずで稽古して、何故ぶつかる?
教えてやっていると「 I know how to do, but・・」 間違っとるから教えとんのじゃ!黙ってちゃんと見とれ!

しかし、毎日来るし楽しそうにやってるし、まぁいいか、と。
ドンくさくて、かつマジメな子は特に可愛いですね。「こんにちは」「さようなら」の挨拶は「礼」ではなくて「握手」です。10歳くらいの子に握手を求められると「お、お前さん大人だねぇ。」と思ってしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧